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【今日は何の日?】2月10日=調布で昭和版「粗忽長屋」(1956年) / 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
67年前の1956(昭和31)年。東京・調布市で古典落語でおなじみの「粗忽長屋」のような出来事がありました。
不幸な出来事があったのは2月10日の午後4時頃、京王閣競輪場でした。大穴を当て損ねた中年男性が、その場で「ウ~ン」とうなったまま倒れ、そのまま急死してしまったのです。脳いっ血でした。
調布署における検視に立ち会った女性(35)が「これは(調布市)下布田で古物商を営んでいる兄(44歳)です」と証言したため、遺体はAさん宅へと運び込まれました。
遺体を前に集まった家族一同は「服装は違うが、競輪は好きなので」と、遺体がAさんであることを認め、泣き崩れつつ突然の死を嘆き悲しみました。
ところがしばらくすると玄関から、ちょいと一杯引っかけてきた様子のAさん本人がご機嫌な表情とともにほろ酔い加減で帰宅。びっくり仰天の家族一同は、遺体を前に「じゃあ、これは一体誰なの?」と大騒ぎになりました。
Aさん宅から連絡を受けた調布署では、競輪場で亡くなった人の身元捜しに大慌てしたそうな。それにしても検視に立ち会った女性、それを鵜吞みにした調布署員、うっかり悲しみに暮れてしまったAさんの家族......誰が一番の粗忽者だったのでしょうか?
参照 : 昭和31年2月12日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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