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【今日は何の日?】3月13日=NHKの朝ドラが1回とばして放送されてしまう(1963年) / 雑学ネタ帳

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ちょうど60年前の1963(昭和38)年。午前8時15分から放送のNHK連続テレビ小説『あしたの風』が、この日に放送予定だった291回ではなく、とんで292回が放送されてしまうという珍事がありました。とばされてしまった291回は結局、午後12時40分からの再放送でも放送されることはなく、そのまま幻に。翌日(14日)の放送前に謝罪と291回の簡単な内容説明があったそうです。
前年(61年)4月からスタートしたNHK連続テレビ小説(通称・朝ドラ)は、この『あしたの風』が第2作目。壷井栄さんの同名短編小説だけでなく、『風』『右文覚え書』『母のない子と子のない母と』『ともしび』『雑居家族』『妻の座』『若い樹々』などの各短編作品をつなぎ合わせてドラマ化されたものです。瀬戸内の小豆島が舞台で主演は渡辺富美子さんでした。
朝ドラ第1作となる『娘と私』は20分ドラマでしたが、この『あしたの風』から1本15分という現在と同じフォーマットとなり、午前8時15分からの放送になったことでも知られています。そんな朝ドラの「1回とばし事件」はテレビ黎明期ならではの放送事故といえるでしょう。
毎日新聞に寄せられた苦情の投書に対して、NHKテレビ文芸部では「この番組は1日に2本ずつVTR収録しているが、出演者のスケジュールのため放送順序と逆に収録し、この連絡が不十分で、292回が先に放送されてしまった。ぬけた291回を翌日放送すると、かえって混乱するので、やむなく14日放送の際、内容をかいつまんで説明したわけです。こんな事故ははじめてで申しわけありません。今後、厳に注意します」と事情説明とお詫びの文面を寄せていました。
参照 : 昭和38年3月18日付の毎日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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