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【今日は何の日?】3月23日=上野動物園で総入れ歯のロバが死ぬ(1965年) / 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
58年前の1965(昭和40)年。東京・上野動物園で「総入れ歯のロバ」として人気者だった一文字君(オス=30才)が、この日の夜に死にました。死因は腸ねん転。人間ならば90才以上の高齢となる大往生でした。
上野動物園内の「こども動物園」で子どもたちを乗せては歩き人気者となり、62(昭和37)年9月には動物愛護協会から功労賞を受けた一文字君でしたが、この頃から歯を悪くして、大好きな馬草が噛めなくなってしまいました。そこで63年5月に東京医科歯科大学で入れ歯治療を行い、「総入れ歯のロバ」としても話題となりました。
実は一文字君、39(昭和14)年1月に北支(現・中国の華北地方)に従軍していた経験を持ち、脚部に「名誉の負傷」をして帰国。「戦功馬」として上野動物園へと入園してきた逸話を持ちます。つまり単なるロバではなく「戦争帰りのロバ」だったのです。波乱万丈の人生......いや"ロバ生"の末、上野動物園にて子どもたちに囲まれて平和な余生を過ごしていたのかもしれませんね。
同動物園でも最古参となっていた一文字君は、24日午後から林寿郎園長らの手によって、園内の動物墓地へと手厚く葬られました。
参照 : 昭和40年3月25日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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