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【今日は何の日?】4月26日=ジョージ・フォアマンが1対5の変則マッチを行う(1975年) / 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
48年前の1975(昭和50)年。カナダ・トロントにて前ボクシング世界ヘビー級王者のジョージ・フォアマン(米国=当時26歳)が、ボクシング界では大変珍しい、1人で5人を相手に続けて戦う「1対5変則マッチ」を強行しました。
フォアマンは前年(74年)10月、ザイール(現・コンゴ民主共和国)の首都・キンシャサで行われたモハメド・アリとの世界タイトルマッチに敗れて王座から転落。以降、リングから遠ざかっていましたが、キンシャサ以来のリング復帰が、この変則マッチとなりました。
ルールはフォアマンと5選手がそれぞれが3ラウンドずつ、計15Rを戦うもの。5選手の内訳は、すでに10年前に引退していた41歳の老兵、アロンゾ・ジョンソン、ジュリー・ジャッジ、テリー・ダニエルズ、チャーリー・ポライト、ブーン・カークマン。前日の計量会場で5選手と顔を合わせたフォアマンは、二の腕の筋肉を誇示しては、たくましさをアピールするなど元気一杯だったそうです。
試合はジョンソンとジャッジ、ダニエルズの3人をそれぞれ2RでKO。残るポライト、カークマンとはフルラウンド戦い抜き判定勝利。計10Rを1人で戦い、全員に勝利したフォアマンは少しも疲れた様子を見せぬまま、テレビ解説者としてリングサイドに座っていたモハメド・アリと激しい舌戦を繰り広げていたそうです。
リングを降りたフォアマンは「今度はアリと、ジョー・フレイジャー、ケン・ノートンを相手に一晩で試合してやる!」と豪語しつつ、世界王座奪回をアピールしたのでした。
そんなフォアマンでしが、2年後(77年)にジミー・ヤングに判定負け後に引退を表明。その後はなんとキリスト教の牧師に転向します。そこから10年後の87年に38歳にして、まさかの現役復帰。誰もが冗談か悪ふざけのように捉えていたものの、94年4月にはマイケル・モーラーを倒して、約20年ぶりに世界ヘビー級王座(WBA・IBF)に返り咲き。自らが敗れたことで伝説となった「キンシャサの奇跡」以上の奇跡を起こしたのでした。
参照 : 昭和50年4月28日付の朝日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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