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【今日は何の日?】5月6日=チーム不振で大阪球場で試合中に投ビン騒ぎ(1962年) / 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
61年前の1962(昭和37)年。夜に大阪球場(大阪スタヂアム)にて行われていたプロ野球、パ・リーグ公式戦「南海ホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)vs 東映フライヤーズ(現・北海道日本ハムファイターズ)」の試合中、観客席からビール瓶が投げ込まれ、割れた破片が飛び散り、試合が中断する騒ぎがありました。
事件が起きたのは6回裏、南海の攻撃中。2アウトで打席に立ったケント・ハドリ選手の右手にデッドボールが直撃。これに怒った観客が東映の安藤元博投手めがけてビール瓶を投げ込み、さらに空き缶や布団、ラムネの瓶までが投げ込まれ、一塁付近に割れたビール瓶の破片が飛び散り、その整理のため試合が約10分間も中断されました。
ビール瓶を投げ込んだ男(21歳=箕面市在住)は警備中の大阪府警浪速署員によって軽犯罪法違反の現行犯で逮捕。すでに酒を飲んでいた男は「南海があまりに負け続けて腹が立ってやった」と供述していました。たしかに南海はこの日まで東映に4連敗中。昼間に行われたデーゲームでも1対7で敗れ、この試合でも0対6で6連敗を喫してしまったのです。
その後も観客席から空き缶や瓶が80本以上も投げ込まれ続け、大阪球場側でも場内放送にて「球場内に物を投げると逮捕されます!」と再三警告しましたが受け行けられず、試合は4~5回にわたって中断したのでした。
試合終了後も約300人もの南海ファンが通路に詰めかけ、「選手にカツを入れてやる!」と騒ぎ立てる始末。警備にあたった大阪府警機動隊によって、1時間後にようやく騒乱は収拾しました。
大阪球場では4月29日の南海vs大毎オリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)の試合中にも逮捕者が出ており、チームのあまりの成績不振(最下位)に、球場全体が不穏ムードに包まれていたそうです。
参照 : 昭和37年5月7日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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