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【今日は何の日?】5月12日=大相撲で初めて判定にビデオを使用(1969年) / 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
54年前の1969(昭和44)年。東京・蔵前国技館にて開催されていた大相撲夏場所の2日目で、初めて判定にビデオテープが使用されました。
日本相撲協会ではこの場所より、国技館にVTR室を設置したうえで、行事に物言いがついた場合にビデオテープを使用することに。早くも2日目、中入り後最初の一番となった朝嵐(高砂部屋=東前頭12枚目)と若浪(立浪部屋=西前頭13枚目)の取組で使用する運びとなったのです。
5人の審判が土俵上で協議した後、ビデオ映像も参考にしたうえで春日野審判長(元横綱・栃錦)から場内マイクにて朝嵐の勝利(すくい投げ)が告げられました。
全取組の終了後、春日野審判長は「審判員の多数が朝嵐有利と見た。そこでVTR室の審判員に写真(ビデオテープのこと?)はどうだったかと聞いてみた。結果は若浪が早く落ちたという返事で、両者の意見は完全に一致した。おかげで極めてスムーズに(判定を)下せた」とビデオ効果を説明。
報道陣からは、仮に審判員の意見と、ビデオの結果が食い違っていた場合についての質問が飛ぶと、「写真の結果を全員に説明し、あらためて協議する」と、ややハッキリとはしないシドロモドロな回答...。なんでもそうですが、新システムを導入したばかりの時期とは確固たるマニュアルが存在しないため、当事者たちも見切り発車で対応していることが多々あるものです。
しかし、サッカーW杯や米メジャーリーグ、国内プロ野球、Jリーグ、柔道やレスリング、ボクシング、テニスなど他のスポーツ界がビデオ判定を導入したのが、すべて21世紀に入ってからということを考えると、もっとも伝統と格式に厳しいはずの大相撲が54年も前に、すでにビデオを導入していたことに驚かされますね。
参照 : 昭和44年5月13日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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