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【今日は何の日?】5月13日=映画『ノストラダムスの大予言』撮影中にスタジオが全焼(1974年) / 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
49年前の1974(昭和49)年。午後2時50分頃、映画撮影中だった東宝スタジオ(東京都世田谷区成城1丁目)の第七ステージ天井付近から出火。木造モルタル造りの同ステージ約700平方メートルが全焼してしまいました。
当時はオカルトブームの真っただ中。東宝では8月の公開に向けて『ノストラダムスの大予言』(舛田利雄監督)を制作中でした。この日はオゾン層破壊による超紫外線の影響による森林火災シーンの特殊撮影を行うため、スタジオには森林のミニチュアセットのほか、軽油10リットル、発煙筒10本など可燃物が持ち込まれていました。
そのため出火と同時に猛煙が噴き上げてしまい、消火作業を遅らせてしまうこととなりました。東京消防庁では38台もの消防車を出動させましたが、鎮火までに3時間以上もかかってしまい、第七ステージは全焼してしまったのです。
警視庁成城署が原因を調査したところ、森林火災シーン撮影のため、ステージ中央で発煙剤などを調合した特殊な火薬に点火したところ、火の粉が予想以上に飛び散ってしまい、天井に張ってあった可燃性の防音壁に燃え移ってしまった模様です。
スタジオ全焼という事故に見舞われつつも映画は完成。8月に公開されました(併映作品は目黒祐樹さん主演の『ルパン三世 念力珍作戦』)。パニック映画でありつつ、巨大ナメクジが登場するなど東宝伝統の怪獣映画のエッセンスもあり、環境破壊への警告などのテーマも込められ、公開当時は文部省推薦映画でもありました。
火災の原因となった森林火災のシーンなども確認してみたいところですが、この映画は現在、諸事情により公開もテレビ放送もソフト化もされておらず、幻の作品となっています。
参照 : 昭和49年5月14日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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