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ニュース 今日は何の日?雑学 2023/06/01

#みんなのうた#テキサスレンジャーズ#テキサス決死隊#今日は何の日?#労働歌#昭和35年(1960年)の出来事#海援隊#線路はつづくよどこまでも

【今日は何の日?】6月1日=歌に歴史あり~米国産ドラマ『テキサス決死隊』が放送スタート(1960年) / 雑学ネタ帳

テキサス州.jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

63年前の1960(昭和35)年。木曜夜7時30分、無法と暴力のテキサスに展開する正義と悪の死闘、そこで活躍するテキサスレンジャーたちの活躍を描いたテレビ西部劇『テキサス決死隊』がKRテレビ(現・TBS)にて放送スタートしました。

原題は「Tales of the Texas Rangers」。往年の決死隊の活躍と、その末裔たちが現代のレンジャーとして活躍する姿が交互に描かれる構成で、初回は「ロケット爆破計画」という現代編のお話でした。

裏番組に『少年ジェット』(フジテレビ)とう人気番組がありつつも、子どもたちの人気も高く、日本語版主題歌『見よ!テキサス決死隊』も、当時限定で多くの子どもたちに「♪ 荒れた西部を緑の町に、築く平和の使命は重く~」と口ずさまれるようになりました。

さて、本題はここからです。この主題歌に目をつけたのが翌年(61年)4月に放送スタートするNHK『みんなのうた』の制作陣です。このメロディに新たな歌詞をつけ、62(昭和37)年から『線路はつづくよどこまでも』として紹介したところ、たちまち大人気に。この曲は現在も小学校や幼稚園、保育園などで歌い継がれ日本のスタンダードソングとなっています。

作詞者は「佐木敏」となっておりますが、これは当時『みんなのうた』のプロデューサーだった後藤田純生さんのペンネーム。主題歌のひな型を作ったのは、先日訃報が伝えられた"ノッポさん"こと高見映(高見のっぽ)さんで、これを当時、後藤田さんと同じくプロデューサーだった志村建世さんが、子どもたちに親しみやすい童謡として共同で完成させたのでした。

62年版を歌唱したのは、東京・大田区の西六郷少年少女合唱団で、13年後(75年)に同番組でカラー放送版としてリメイクした際に歌っていたのは、なんと海援隊でした。

もともとは19世紀に大陸横断鉄道を建設していたアイルランド系工夫たちによって歌われていた労働歌のようなもので、以降はテキサス州の民謡として歌い継がれていました。55(昭和30)年にも『線路の仕事』として日本に紹介されていますが、津川主一さんによる訳詞は、わりと原詞に忠実な労働歌といった感じでした。それがテレビ西部劇の主題歌として再び日本に紹介され、それに新たな歌詞をつけて童謡として生まれ変わった形となります。

米国内でもテキサス大学の応援歌として、アメフトや野球の試合会場で勇壮に使われ続け、これをテキサス生まれの人気プロレスラー、ディック・マードック選手が自身の入場テーマ音楽として日本に持ち込み、それが80年代にゴールデンタイムのプロレス中継で流され続けたため、聞き覚えがある方も多いことでしょう。キャンプソングなどでおなじみの「♪ ごはんだごはんだ、さあ食べよう~」も、この曲の替え歌ですね。

 参照 : 昭和35年6月1日付の毎日新聞朝刊
    「志村建世のブログ」 

           文 / 高木圭介

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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