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ニュース 今日は何の日?雑学 2023/06/05

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【今日は何の日?】6月5日=女剣劇の大江美智子が異例の喜劇公演(1963年) / 雑学ネタ帳

渋谷・東横デパート.jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

ちょうど60年前の1963(昭和38)年。女剣劇の看板スター・大江美智子さん(2代目=当時44歳)が、東京・渋谷の東横ホール写真=東急百貨店西館の9~11階フロア)にて、この日から6月27日まで自身のキヤリアでも異例の喜劇『贋者(にせもの)』を上演しました。

内容は巌流・佐々木小次郎の人気にあおられてニセモノが登場し、そのニセモノのほうがはるかに美男子で、最後はやむなくこの2人が対決するといったユーモアたっぷりの時代喜劇でした。決闘場面もダイコン畑という設定で、大江さんお得意の殺陣も手数を少なくするといった趣向が凝らされています。

大江さんといえば、「雪之丞変化」における早替りで大評判を呼んだ女剣劇の顔でした。なぜに喜劇に挑戦することになったかと言いますと、自身の大阪公演中に松竹新喜劇の芝居を見て、すっかりお気に入りとなってしまい、「いつも立ち回りばかりでは、あまりに進歩がなさすぎる」と一念発起。上方喜劇界の大物・花登筺(はなと・こばこ)さんに懇願して、脚本と演出を引き受けてもらい、ついに実現に至ったものです。3月には大阪・中座で上演し、さらに構想を練り直しての東京公演が実現しました。

慣れない喜劇を演ずるに先立ち、花登さんから「くすぐってはいけない。真面目にやって下さい」と厳しく注文されていました。大江さんは「喜劇といえば、セリフや動きで笑わせるものとばかり思っていました。ところが本当の喜劇は役者が大真面目にやればやるほど観客が笑うのだということが、この作品でつくづくわかりました」と感服。改めて喜劇の心得を学んだのだそうです。

 参照 : 昭和38年4月26日付の読売新聞夕刊 

  文 / 高木圭介


 

 

 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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