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【今日は何の日?】6月25日=筝曲家・宮城道雄が愛知・刈谷で夜行列車から転落死(1956年) / 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
67年前の1956(昭和31)年。深夜3時30分ごろ、愛知県刈谷市の国鉄刈谷駅から東側へ600メートルほど、ちょうど名鉄三河線とクロスするガード付近にて東海道線の下り貨物列車の機関士が線路脇で倒れている初老の男性を発見しました。
ただちに大府駅から連絡を入れ、駆けつけた刈谷駅員が男性を市内の豊田病院へと収容。男性は病院にて「私は宮城道雄です」と名乗り、日本を代表する筝曲家・宮城道雄さん(東京芸術大学教授=当時62歳)であることが判明。しかし宮城さんは頭部6か所に裂傷を負い、頭蓋骨骨折、ろっ骨骨折などの重傷。朝7時15分に息を引き取りました。
宮城さんは大阪・松竹座にて行われる「関響(関西交響楽団)松竹第19回定期演奏会」での上演のため、東京から大阪へと向かう夜行の寝台列車に乗り込んでいました。深夜2時50分ごろに、1人でトイレに行った際、第1ドアが開いていたのに気がつかず、昇降口のドアを勘違いして開けてしまい、列車のデッキから線路に転落したものと思われます。
また当時の宮城さんは自宅内で転倒した影響で片方の眼球を痛め、眼球摘出手術を受けて義眼となっており、視覚障害者となっていたことも転落の原因と見られています。
宮城さんは筝曲家として数々の作曲、演奏でその名を知られていました。1929(昭和4)年に初演、1932(昭和7)年にレコードに吹き込まれた筝と尺八の二重筝曲『春の海』は、誕生から100年近い現在もなお、ほとんどの日本人が「お正月」をイメージして、頭に浮かべるメロディとして親しまれ続けています。
参照 : 昭和31年6月25日付の毎日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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