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【今日は何の日?】7月1日=TBSが『ルーシー・ショー』の公開吹き替えを実施(1963年) / 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
ちょうど60年前の1963(昭和38)年。TBSテレビが午後5時30分より、東京・赤坂のTBSホールにて人気の米国産テレビ映画『ルーシー・ショー』の吹き替えを一般公開しました。
昭和30年代はまだ、国産のテレビ映画やアニメよりも、主に米国を中心とした外国産のテレビ番組が多い時代でした。今となっては冗談のような話ですが、テレビ黎明期には「吹き替え」その物が、まだ一般的に知られていなかったため、「さすがアメリカの俳優は日本語がうまい」なんて意見や投書が、かなりの頻度でテレビ局や新聞社に寄せられていたそうです。
この時代になると、さすがに少なくなってきたものの、それでも「どのようにして日本語に吹き替えているのだろうか? それにしても、うまく口に合うものだ」と、吹き替え担当の俳優さんたちの技術に感心しつつ、そのシステムに興味を持つ投書が増えていました。そこでTBSが番組のPRも兼ねつつ、吹き替えの様子を一般公開しようと考えたのが、この企画だったのです。
当日はTBSの小松達郎第一演出部長が「ルーシー・ショーのできるまで」を説明したあとに、7月13日に放送予定の「レースカーに乗ったビビアン」の吹き替えを収録。
TBSホールの正面にフィルムを映写しつつ、暗いステージ上には主人公・ルーシー役の高橋和枝さん(2代目カツオ君)、その友人・ビビアン役の林洋子さん(宮沢賢治作品のひとり語り芸公演でおなじみ)、ルーシーの娘・クリス役の池田昌子さん(メーテル)、その弟のジェリー役の清水マリさん(鉄腕アトム)らが立ち、集まったお客さんの前で、職人芸ともいえる吹き替え風景を公開したそうです。
今や声優さんがアイドルとなる時代ですが、60年前に彼女ら「声優界のレジェンド」が、このような姿を公開していたとは驚きですね。
参照 : 昭和38年6月20日付の毎日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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