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【今日は何の日?】7月24日=画期的な「スプレー式缶コーヒー」が販売禁止処分に(1968年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
55年前の1968(昭和43)年。東京都衛生局が正式発売を控えていた画期的商品「スプレー式缶コーヒー」を販売禁止処分としました。
この「濃縮ニューギニア・コールドアイスコーヒー」は、オーストラリア・メルボルンにあるロバート・ティムス社による商品。高さ16cm、直径5.5cmの丸い缶入りで、窒素ガスによるスプレーで濃縮コーヒーをカップ等に噴射し、お湯や水を注ぐことで、1缶にて約48杯分ものコーヒーを楽しむことができるというスグレモノでした。
すでに5月30日、豊田通商東京支店がオーストラリアから1ダース入りを500ケース輸入済み。関係各位に見本を出していたところでした。
手指でフタを汚すこともなく、スプーンを容器に入れる必要もない画期的システムのため、当初は東京都衛生局も「独創的なアイデアで作られた、極めて衛生的な容器だ」と大絶賛していました。
ところが日本の食品衛生法では、ジュースやコーヒーなど清涼飲料水は王冠などのフタで完全密封できる容器にて販売されなければなりません。ヘアスプレー式は「完全密封ではない」と判断されてしまい、急きょ一転して販売中止処分が決定。豊田通商が見本として外部に出していた19ケース分を除き、残る481ケースを東京都衛生局が回収したそうです。
参照 : 昭和43年7月25日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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