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【今日は何の日?】7月25日=鎌倉名物「ミス・カーニバル」の怪しいスカウト術(1951年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
72年前の1951(昭和26)年。この日の昼下がり、東京・銀座の街頭や電車の中で、美人を見つけるや近づき、香水付きの二つ折りハガキを手渡し、ニヤリと微笑む怪しい紳士が複数出没しました。
ハガキには鎌倉在住の作家・久米正雄さんによる署名で文章が記されており、その中身は「あなたは大へん美しい。この手紙は美しい人にのみ差し上げるラヴレターです~」などと記されており、さんざん相手を持ち上げた後には「ついては来月(8月)4日の鎌倉名物『ミス・カーニバル』にぜひ立候補を」と呼びかけるという、いわばスカウト。鎌倉カーニバル実行委員会(初代委員長は久米正雄さん)による新手の美人発掘術だったのです。
鎌倉カーニバルは戦前の1934(昭和9)年から開催され、戦争中の中止期間を経て、終戦から2年後の47(昭和22)年には早くも復活。とくにミス・コンの草分け的存在で、水着コンテストも実施される『ミス・カーニバル』は名物企画となっていました。しかし時代が時代ゆえ、大観衆の前で堂々と水着姿を披露してくれる美人はなかなか見つからず、カーニバル立候補者の確保に悪戦苦闘していたそうです。
この"スカウト用恋文"は2,000枚ほど印刷され、首都圏各地や電車やバスの車中で美人をみかけるや手渡す作戦が取られました。実行委員の面々は「これで例年の審査会のように、立候補者より見物人に美人が多い矛盾も解消できる」と意気込んでいたそうな。
この時、スカウトされた女性が20歳だったとしても、ご存命であれば現在は92歳となります。若き日の思い出にと、今もスカウト用恋文を保管しているお年寄りがいたとしたら、貴重品ですね。
参照 : 昭和26年7月26日付朝日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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