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【今日は何の日?】8月15日=世界一の富士山頂レーダーにドーム骨組みが固定設置(1964年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
59年前の1964(昭和39)年。3,776mの富士山頂に、気象用としては世界一となるレーダーの据え付けが、この日のドーム固定工事をもって完了しました。
それまで世界で最も高地にあるレーダーは米モンタナ州の山頂(2,600m)に設置されたものでしたが、富士山のレーダーはその高地記録を1,176mも塗り替えたことになります。
当時、気象庁では59(昭和34)年の伊勢湾台風による甚大な被害により、台風位置の早期探知が急務とされていました。この年10月には東京五輪の開催を控えていたこともあり、気象レーダーの設置が急がれていたのです。
工事用資材の運搬もままならない場所が場所だけに前年(63年)7月の着工以来、難工事の連続。ようやくこの日、最大の難関と目されていた直径9m、高さ7.2mのドームをヘリコプターから吊り下ろして固定する作業までたどり着いたのです。
強風にあおられ、ゆらゆらと揺れつつ、16角形の2階、レーダー観測所にドームの骨組がしっかりと固定。これにて富士山頂レーダーは全工事の七割方が完了したと目されました。
総工費2億2,000万円。9月末に全工事が完成すれば、並行して進められる気象庁のリモコン装置の完成と相まり、太平洋を北上してくる台風をいながらにして早期にキャッチすることが可能になります。
やがて気象衛星の発達により台風接近を観測できるようになり、代替のレーダーも静岡県の牧之原台地と長野県の車山の2か所に設置されたことにより、富士山頂レーダーは99(平成11)年、35年間にわたる役割を終えました。
長年、富士山頂のランドマークであり続けたドーム部分は2001(平成13)年からは富士吉田市に移設され、富士吉田市立富士山レーダードーム館(写真)として公開されています。
参照 : 昭和39年8月15日付の読売新聞夕刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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