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ニュース 今日は何の日?雑学 2023/08/30

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【今日は何の日?】8月30日=横綱・大鵬の母が山中で行方不明に(1969年)/ 雑学ネタ帳

弟子屈町の森林.jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

54年前の1969(昭和44)年。午後5時ごろ、北海道上川郡の弟子屈(てしかが)警察署に、同町内に住む納谷幸司さん(37歳)から「母親(69歳)が今朝、自宅裏の林にシャクナゲを摘みに出かけたまま帰ってこない」と連絡がありました。

納谷さんは大相撲横綱の大鵬幸喜さん(当時29歳)の長兄。そして朝9時ごろに生け花用のシャクナゲを摘みに1人で山へと入り、行方不明になった納谷キヨさんは、大鵬さんの母でした。

キヨさんは軽装のうえ、昼食も持っていませんでした。届け出を受けた弟子屈署では、ただちに20人の署員と消防団員、地元民ら50人で付近一帯を捜し回りましたが、キヨさんの姿は発見できません。

納谷家から屈斜路湖へと通じる林の奥の原始林にはこの時期、クマの目撃情報が相次いでおり、キヨさんが入ったと思われる林の周辺からも多数、クマの足跡が発見されていたため、キヨさんがクマに襲われた可能性も大。その安否が気遣われる中、夜10時30分に捜査はいったん打ち切られました。

都内にいた大鵬さんは、夜8時30分ごろに長兄からの電話で事と次第を知りましたが、詰めかけた報道陣の前に顔を出すことはなく、2階の居間にて横になり、ずっと目を閉じていたそうです。

ところが翌朝、裏山の入口から約4kmほど離れた場所でキヨさんは無事に発見されます。道に迷ってしまったことを自覚したキヨさんは、クマ避けと体温を維持するために、大木の下で火を起こし、焚き火をしながら、世が明けるのをじっと待っていたそうです。

その体力と落ち着き払った行動。「さすがは大横綱の母」と言うしかありませんね。

 参照 : 昭和44年8月31日付の読売新聞朝刊

   文 / 高木圭介

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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