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【今日は何の日?】9月20日=大相撲秋場所中、立浪部屋の力士たちがキャバレー火事を"押し出し"(1975年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
48年前の1975(昭和50)年。深夜というか早朝の3時53分ごろ、東京都墨田区両国2丁目のキャバレー「東宝」から煙が噴き出しているのを、道を一つ隔てた大相撲・立浪部屋にいた幕下力士・若虎さん(当時21歳)が発見。ただちに同部屋の立浪親方(元関脇・羽黒山)が119番通報しました。
現場には本所消防署から15台の消防署が出動し消火にあたりましたが、木造モルタル2階建ての同キャバレー1棟は全焼。鎮火されたのは午前5時23分ごろ。同消防署では、たばこの火の不始末が原因と見ています。
立浪部屋では出火当時、関脇の旭国関をはじめ、25人の力士たちが眠っていましたが、発見と同時に約20人もの若い力士たちがパンツ一丁で外へと飛び出します。力士たちは消火活動を手伝おうとしましたが、その時にはキャバレー内部にまで火が回っており、すでに手がつけられる状態ではありません...。
立浪部屋(木造2階建て)への延焼を恐れた力士たちは、立浪親方と旭国関の陣頭指揮によるバケツリレーで、部屋の屋上へと水をくみ上げ、屋根の上に水をまき、火が燃え移るのを防ぎました。
部屋は無事とあり、安堵の表情の立浪親方でしたが、大事な本場所中に力士たちの生活リズムが狂ってしまったとあって、「普段よりも2時間も早く起こされたうえ、消火活動で駆け回った若い衆が、コンディションを崩さないだうか?」と心配顔。鎮火後、ただちに力士たちを寝かせたうえで、普段よりも2時間遅れで朝稽古をスタートさせたそうです。
ちなみにこの日の夕方(秋場所7日目=蔵前国技館)にて、部屋頭の旭国関は、西前頭二枚目だった若三杉関(のちの第56代横綱・若乃花)に下手投げで黒星を喫しています。
参照 : 昭和50年9月20日付の読売新聞夕刊
文 / 高木圭介
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