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【今日は何の日?】9月30日=川崎球場で振ったバットがすっぽ抜け観客席の小学生に直撃(1980年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
43年前の1980(昭和55)年。川崎球場(神奈川県川崎市川崎区)にて行われていたプロ野球、パ・リーグ公式戦「ロッテオリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ) vs 日本ハムファイターズ(現・北海道日本ハムファイターズ)」の試合中、ロッテのレオン・リー選手(当時27歳)が空振りした際に、バットがすっぽ抜けてしまい、フェンスを飛び越えて観客席の小学4年生の少年(9歳)の顔面に直撃する事故が起きました。
少年が座っていた席は報道用カメラマン席の後方とあり、ちょうどバックネット用のフェンスがない場所だったことが災いしました。少年はすぐに病院へと運び込まれましたが、唇に打撲挫創(だぼくざそう)を負ったうえ、前歯2本を折ってしまいました。
川崎球場では約半月前(9月14日)の「ロッテ vs 西武ライオンズ」試合前の打撃練習中に、西武選手の打ったボールが内野席に飛び込み、小学生の頭を直撃し全治3週間のケガを負わせていたばかりとあり、あらためて観客席の安全が問題視されることとなりました。
プレーする選手の間では、ホームランが出やすいなど狭さで知られた川崎球場でしたが、前年(1979年)には、レオン・リー選手(弟)と兄弟でロッテの主砲として活躍していた兄のレロン・リー選手が、右翼上段に張られた「王ネット」を越えて、場外へと打球を飛ばしまくっていたため、改めてネットをさらに高い位置へと張り直した「リー・ネット」が話題に。
その他にも、川崎球場では平成初期まで観客席のトイレが男女共用。しかも非水洗の汲み取り式だったため、トイレの悪臭が試合中の選手ベンチにまで漂ってしまうなど、野球の試合以外にもさまざまな伝説が残されています。
参照 : 昭和55年10月1日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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