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【今日は何の日?】10月5日=期待の新番組「快獣ブースカ」の放送がスタート...せず(1966年)/ 雑学ネタ帳
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57年前の1966(昭和41)年。この日の午後7時から日本テレビで放送開始が予定されていた期待の新番組『快獣ブースカ』(円谷特技プロダクション、東宝製作)が放送されませんでした。
ブースカはかなり早い段階から「オバQとウルトラマンのあいのこのユーモアあふれた特撮映画(※当時の原文より)」なるうたい文句で大宣伝されており、新聞や児童誌でもたびたび取り上げられていました。当時の子ども向け番組の多くがそうであったように、前宣伝として放送開始を前にして大量のポスターやワッペンなども配布済みでした。
急な放送中止(延期)決定に日本テレビでは急いで新聞の番宣広告をキャンセルし、番宣ポスターを回収しましたが、10月初旬に発売となる児童誌の表紙にデカデカと刷られた「十月五日、日本テレビでスタート」の文字は訂正が間に合いませんでした。
急な延期処置の原因は、放送予定の26本のうち、7本分しか完成していなかったことでした。
日本テレビの編成部では「いろいろの原因が重なっているが、結局はストックがあまりできず、こんな作品なので、もっと時間をかけて撮ったほうがいいと思うところもあり、5日にスタートすると途中で穴があく恐れがある。安全、確実を期すための措置だ」と説明しつつ謝罪しています。
ブースカまでの「つなぎ」として、この日から放送されたのは、どのタイミングで放送を打ち切ってもストーリー的に問題のない米国産の短篇コメディ映画『極楽コンビ ローレル&ハーディ』でした。
11月9日から、ようやくブースカの放送はスタートし、人気も高かったため、当初の26本の予定が47本まで延長。翌67(昭和42)年9月27日まで約1年放送されています。
参照 : 昭和41年10月5日付の毎日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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