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【今日は何の日?】10月29日=大人気!鶴田ヤンガースが国体の1回戦で姿を消す(1956年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
67年前の1956(昭和31)年。この年、11回目の開催となる国民体育大会(国体)は兵庫県で開催。各競技、熱戦が繰り広げられたそうですが、競技とはまた別な意味で注目を集めていたのは一般の部の軟式野球競技でした。
というのも、映画界の大スター・鶴田浩二さん(当時31歳)が用具の調達から遠征費、合宿費など、すべて自己負担しつつ、自ら結成した野球チーム「鶴田ヤンガース」が東京都代表として出場していたからです。
国体2日目となったこの日、鶴田ヤンガースは1回戦で徳島県代表の金星クラブと対戦。会場となった須磨海浜球場には野球というよりは、映画スターの鶴田さん見たさの観客が押し寄せました。とくに鶴田ヤンガースが控える三塁側のスタンドには10代少女による声援でいっぱいです。
さらに途中からは東宝の若手女優・青山京子さん(当時20歳=のちの小林旭夫人)が応援にかけつけたため、観客席の視線はもはや野球そっちのけ。対する徳島県の応援団も、負けじとお国自慢の阿波踊り、カネや太鼓で応援を盛り上げ、これに気を良くした金星クラブは燃えに燃えます。
監督にしてエースの鶴田さんは先発投手として登板しましたが、2回までに5得点を奪われてノックアウト。3回以降はリリーフ投手が2得点に抑えつつ善戦したものの、結局は1対7で敗退。大人気を集めた鶴田ヤンガースは1回戦で姿を消したのでした。
参照 : 昭和31年10月30日付の朝日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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