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【今日は何の日?】11月6日=文化放送が秘蔵LP1,000枚を地元商店街バザーに放出(1981年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
42年前の1981(昭和56)年。午前11時より東京・新宿区の四谷3~4丁目の新宿通りで開かれた「四谷商店街バザール」に、文化放送がこれまで所蔵してきたLPレコード1,000枚が放出されました。
文化放送は現在、JR浜松町駅前にありますが、52(昭和27)年の開局から2006年までは四谷にありました。開局から29年間にわたって購入してきたLPレコードを太っ腹にも地元バザーに寄贈した形になります。
現在のように配信などで手軽に音源を入手できる時代ではなく、CD(コンパクトディスク)の時代も、まだ少し先のこと。ラジオ局にとってレコードは貴重な放送音源でしたが、それと同時にかさばるため、保管スペース等、その保管方法に関しては各局にとって頭の痛い問題でもありました。
また開局当時や昭和30年代とは違い、すでに音楽放送を中心とするFM放送が開局していた影響もあり、AM放送でクラシック音楽の番組が激減していたという事情もありそうです。
この時、文化放送が放出したLPレコードにはカラヤンの若かりし頃の物、1950年代のロンドン交響楽団の物など、当時のマニア垂涎の物も多かったそうな...。
レコード希望者がバザールに参加するためには、LP1枚につき、200円以上を文化放送の「みのりの箱」に寄付するのが条件だったそうです。
現在、手軽なCDに代わって、やや手間のかかる塩化ビニール製レコードの人気が高まっているそうですが、今またラジオ局による、このようなレコード放出バザーがあったとしたら、さぞやマニア層が殺到することでしょう。
参照 : 昭和56年11月4日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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