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ニュース 今日は何の日?雑学 2023/11/27

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【今日は何の日?】11月27日=アニメ『タイガーマスク』に獣人ゴリラマンが登場(1969年)/ 雑学ネタ帳

11月27日(ゴリラマン).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

54年前の1969(昭和44)年。日本テレビ系にて毎週木曜夜7時から放送されていた人気アニメ『タイガーマスク』(梶原一騎原作)に、まるで怪獣のような強敵・獣人ゴリラマンが登場しました。

ゴリラマンの登場はこの日放送の第9話「飢えたゴリラマン」、翌週の第10話「肉弾メガトンおとし」。ゴリラマンは野生のゴリラに育てられ、身長4m体重360kgの巨体。毛むくじゃらの腕は普通の人間の胴ほどもあり、10数台つないだバスをロープで軽々と引っ張ってしまうほどの怪力。その凄さは「ジャイアント馬場の3倍はある」と表現されています。

食べ物は子ブタやニワトリを丸のみし、あまりに凶暴なためアフリカから貨物船のオリに入れられて来日したほど。どう考えてもタイガーマスクの大ピンチです。

ピンチに陥ったのは劇中のタイガーマスクだけでなく、アニメを制作する東映動画も同じでした。梶原一騎作品の魅力といえば、荒唐無稽な描写とリアルな現実世界の「さもありなん」という融合。人気作品のアニメ化にあたり、東映動画ではプロレスシーンにおけるダイナミックな画面作りに苦心していましたが、ゴリラマンの登場では漫画にはない、アニメならではの音声をどう演出するか?が勝負となりました。

ゴリラマンの吹き替えには、悪役が多い北川国彦(現・北川米彦)さんを起用。野太く独特なしわがれ声でおなじみの北川さんは、多くの声優さんが所属する青二プロダクションの創立メンバーであり、84(昭和59)年から2018(平成30)年まで、長きにわたり青二塾の東京校塾長を務めていた重鎮です。

ところが、どうにもゴリラマンの迫力を出すことができません。そこで東映動画のスタッフが上野動物園へと出向き、トラとヒョウの吠える声を録音し、それに北川さんの野太い声をミックスさせることで、ようやくゴリラマンの人間とも獣とも受け取れる迫力ある声を完成させたとか。ゴリラマンの声は「トラ + ヒョウ + 人間」の合体による賜物だったのです。
 
 参照 : 昭和44年11月23日付の読売新聞朝刊

     文 / 高木圭介

 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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