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【今日は何の日?】11月28日=歳末恒例「文士劇」にて加藤芳郎と平岩弓枝が熱烈ラブシーン!(1973年)/ 雑学ネタ帳
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ちょうど半世紀前の1973(昭和48)年。文芸春秋社主催で歳末に開催されていた文士劇にて、この年は熱烈なラブシーンが披露されました。
文士劇とはプロの俳優ではない、作家や文学者らが上演するアマチュア演劇。普段は原作者側となる皆さんが演者として舞台に上がるという一風変わった催しです。とくに文壇に大きな影響を持つ文芸春秋社が主催する文士劇は34(昭和9)年にスタートし、戦争による中断を挟んで77(昭和52)まで開催され続け、多くの有名作家や漫画家らが出演しては歳末の名物ともなっていました。
この年の演目は映画やテレビでもおなじみの『鞍馬天狗』(大佛次郎作)と講談や歌舞伎の演目としてもおなじみの『め組の喧嘩』でした。
その配役は鞍馬天狗が眠狂四郎シリーズでおなじみの柴田錬三郎さん(当時56歳)、角兵衛獅子の少年・杉作役は『フクちゃん』でおなじみ、漫画家の横山隆一さん(当時64歳)。桂小五郎役が漫画家の加藤芳郎さん(当時48歳)、その恋人・幾松役は平岩弓枝さん(当時41歳)、近藤勇役が木枯し紋次郎でおなじみの笹沢左保さん(当時43歳)、その恋人・お登勢役が戸川昌子さん(当時42歳)、吉兵衛役が藤本義一さん(当時40歳)、日造上人役が近藤日出造さん(当時65歳)という配役でした。
ところが作家たるもの、皆さん一筋縄ではいきません。天狗のおじさんに扮した柴田錬三郎さんが眠狂四郎ばりの円月殺法を披露したり、杉作役の横山隆一さんは、さすがに逆立ちシーンこそなかったものの「孫もいるのによく走る」と野次られたりと、文士劇は各人アドリブ全開で客席も含めてなんとも賑やかなものに。
とくに平岩弓枝さんとの熱烈なラブシーンに挑んだ加藤芳郎さんは、トレードマークでもある自慢のヒゲをそり落としての熱演ぶり。客席からの野次に対し「余はラブシーンは初めてじゃ。ヒゲなんぞ惜しくない!」と、"まっぴら君"ならではのアドリブで客席を湧かしていたそうです。
参照 : 昭和48年11月29日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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