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【今日は何の日?】12月8日=東京・内幸町のNHK本館が史上最高の354億円で売却(1972年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
51年前の1972(昭和47)年。現在の渋谷区神南への移転を控え、公開入札されたNHK本館の敷地(1万550平方メートル)と、本館ビルなど3棟、延べ6万7,390平方メートルが、当時の史上最高価格となる354億円で、三菱地所株式会社に落札されました。
NHKは38(昭和13)年からこの地で放送を続けていました。戦後になって米軍に接収されていたワシントンハイツ(米軍の兵舎、住宅施設=現在の代々木公園一帯)が返還され、その一部に64(昭和39)年10月の東京五輪に向けて五輪放送センターが建設。五輪終了後にはNHK放送センターとして運用されることになりました。
73(昭和48)年8月までに渋谷への完全移転を見込めることとなり、NHKでは大規模な放送センター建設費用を捻出するため、内幸町の本館を売りに出したのでした。
当初、NHK側では150億円に20%をプラスして計180億円程度の売却額を想定してソロバンを弾いていました。ところがビジネス街の一等地である内幸町に、これだけ広い土地をまとめて入手できる最後のチャンスとあり、三菱地所をはじめ、住友不動産、伊藤忠商事、富国生命などなど土地、建設、商事などの大手が続々と入札に名乗りをあげます。
この日の午前11時からスタートした公開入札では、予定の倍近い354億6,312万700円也という、とてつもない高額で三菱地所が落札。入札はわずか20分で終了したそうです。
競り負けてしまった各社は「これでは銀座の2倍。土地の高騰をますますあおるようなもんだ」と、まるでナマリを飲み込んだような表情だったそうです。
NHKは予定通り、翌73(昭和48)年7月31日の放送終了をもって、内幸町での35年の歴史に幕を下ろし、現在の渋谷へと移転。建物はその後「日比谷国際ビルヂング」として運用されていましたが、5年後の78(昭和53)年に再開発のために取り壊され、跡地には81年より日比谷シティ(写真)が建っています。
参照 : 昭和47年12月9日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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