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【今日は何の日?】12月10日=ジュニア・フィル育ての親、塚原晢夫が指揮台で急死(1978年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
45年前の1978(昭和53)年。アマチュア青少年オーケストラの育成者であり、数々の交響楽、室内楽、吹奏楽曲や映画音楽の作曲で知られた音楽家・塚原晢夫(つかはら・せつお)さんが、オーケストラの練習中に心臓発作で倒れ、57歳の若さで死去しました。
塚原さんは72(昭和47)年に朝日ジュニア・オーケストラ(現ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラ)を結成し青少年の音楽指導に尽力。この日も朝10時から聖心女子大講堂(東京・渋谷区広尾)で、オーケストラの練習中でした。
約60人の楽団員を前にした塚原さんは午後2時15分ごろ、指揮台の上のイスに腰掛け、左脇のピアノを時おり弾きつつ指揮棒を振っていましたが、突然、左斜め前に崩れるように倒れ込み、ピアノの鍵盤に頭をのせたのまま動かなくなってしまいました。ただちに青山外科病院へと搬送されましたが、急性心不全のため帰らぬ人となったのです。
塚原さんは以前から心臓が悪く、10月にも入院治療したばかりだったそうです。
塚原さんは数々の交響楽や吹奏楽曲だけでなく、『くちづけ』(57年)や『巨人と玩具』(58年)といった増村保造監督の映画作品や、『大菩薩峠 完結篇』(61年)などの映画音楽、さらにはTVアニメ『海底少年マリン』(69年)の劇伴音楽を作曲するなど活躍。
ジュニア・フィルの育成においても、3年前の75(昭和50)年には英・エリザベス女王の来日時に御前演奏を行ったり、前年(77年)にも、米・ホワイトハウスの庭にて、カーター大統領の家族臨席のもとで演奏会を開いたことなどが大きな話題となっており、そんな矢先の訃報でした。
参照 : 昭和53年12月11日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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