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【今日は何の日?】12月13日=都内38か所の保健所で汚水タレ流しが発覚(1972年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
51年前の1972(昭和47)年。東京都内の38保健所にて廃棄物処理法で定められた消毒液を使用しないまま浄化槽からの放流水を、そのまま排水路などに流していたことが発覚しました。
驚いた東京都衛生局ではこの日、問題の発覚した保健所長に「消毒の徹底」を文書で指示した一方で、垂れ流しに至った事情調査をスタート。その原因は年間で数万円かかる消毒費がまったくなかったことでした......。それが原因となり放置されていたのです。
この当時、都内には66の保健所がありましたが、垂れ流しが問題となったのは板橋東、小岩、高井戸、府中など、まだ下水道が未整備だった地域にある保健所でした。
それぞれ300~500人分の大型し尿浄化槽を持っており、そこから出される放流水は、排水路づたいに近くの河川か下水管へと流れ込んでいました。
浄化槽の衛生管理は法律で「放流水は環境衛生上の支障がないように消毒すること」と決まっています。ところが保健所の場合、年1回の清掃だけは行われていたものの、消毒液は浄化槽式の水洗トイレを使用している日野保健所をのぞいて使用されていませんでした。中には清掃にきた業者から消毒液をもらっていた保健所もありましたが、それでも1か月分が精一杯です。
すでに保健所からの放流水には想像以上の大腸菌を含まれていたと見られ、これまでに事故らしい事故が発生していなかったことが不思議なほどです。
参照 : 昭和47年12月14日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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