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【今日は何の日?】12月14日=中学生三人組が密閉された貨車から39時間ぶりに救出(1970年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
53年前の1970(昭和45)年。国電の田端駅(東京都北区)から関東鉄道の終点・竜ヶ崎駅(茨城県龍ヶ崎市=写真)まで密閉された貨車に閉じ込められた中学生の三人組が、39時間ぶりに発見、救出されました。
3人は板橋区立志村第二中学の3年生(14歳)と北区立稲付中学の2年生(15歳)と3年生(16歳)。12月12日の夜遅く、田端駅近くをブラついていたところ、どしゃ降りの雨となってしまい、停車中の貨物列車の4両目貨車の戸が半開きになっているのを見つけ、夜11時50時ごろに貨車に潜り込み、雨宿りと決め込んだのでした。
安心した3人はそのままグッスリと眠ってしまい、気がついた時には貨車が走り出していたのでした。
当然、車内は真っ暗で、重たい鉄製の戸はピクリとも動きません。3人とも上着の下はセーター1枚といういでたちで、互いに抱き合いながら朝方の底冷えをしのぎました。貨車内で丸1日が過ぎると、今度は空腹のため目まいがしてきます。
そして迎えた2日目の昼ごろ、ようやく貨車が止まると、3人は貨車の戸をメチャクチャに叩き、時おり「助けてくれ~」と大声をあげましたが、空腹と絶望のため、大声も長くは続きません。
もはやこれまで......とあきらめかけていたところ、外側からガラガラと鉄の戸が開けられ、貨車の半分の高さまで積まれた肥料袋の上にぐったりと横たわっていた少年2人と、戸に寄りかかっていた少年1人が発見されることとなります。
貨車は田端駅を出発すると、三河島駅から常磐線へと入り、やがて関東鉄道の線路へと入り、終点の竜ヶ崎駅(写真)へと到着していたのでした。39時間ぶりに救出された3人はフラフラ。竜ヶ崎駅の駅長さんにパンと牛乳を差し出されると即、ペロリとたいらげ、続いて定食もたいらげたそうです。
ちなみに3人の家族は「家出したのでは...」と安否を心配していたとか。とんだ51.3kmの旅でした。
参照 : 昭和45年12月15日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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