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【今日は何の日?】12月15日=お巡りさん災難!~福島でとんだ防犯訓練(1978年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
45年前の1978(昭和53)年。福島県白河市の白河警察署では年の瀬を控えて、市内の東邦銀行白河支店にて銀行強盗を想定した模擬訓練を実施しました。
ところが、実践にこだわるあまり"リアル"を追求し、あえて一般行員や銀行を訪れるお客さんには訓練を行なうことを伝えないまま実施してしまったため、大変な事態を引き起こすこととなります。
まず銀行強盗に扮した白河署の男性巡査2名(27歳と31歳)が正午前に白河署へと侵入。あらかじめ弾丸こそ抜いてありましたが、本物の拳銃を手にして「金を出せ!」。ここまでは訓練のセオリー通りに進行していました。
行員を脅しつつ、一人の巡査が手にした1,000円札をかばんへと詰め込み、もう一人の巡査がロビーで見張りを担当しつつ、手にした拳銃をポケットへとしまった瞬間、お客さんとして銀行を訪れていた男性客(30)が強烈なタックルで巡査を倒し、さらに倒れた巡査を蹴り上げてしまいます。男性客は空手をたしなんでいたそうで、肋骨にヒビが入ってしまいました...。
また、その一部始終を見ていた女性客の1人が、驚きと恐怖のあまり失神してしまったそうです。
防犯訓練そのものは事件発生から7分後には、他の白河署員がかけつけるなど、まずまずの成果を示しましたが、そこで目にしたのは負傷した同僚巡査の姿。ケガ人や失神者まで出してしまったため、白河署の幹部や銀行側も「リアル仕様の防犯訓練」に苦い表情だったそうです。
参照 : 昭和53年12月16日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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