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ニュース 今日は何の日?雑学 2023/12/27

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【今日は何の日?】12月27日=師走のミステリー! 永代橋でミイラが発見される(1956年)/ 雑学ネタ帳

永代橋.jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

67年前の1956(昭和31)年。年の瀬も押し迫ったこの日、東京・隅田川にかかる永代橋(えいたいばし=東京都中央区~江東区)の鉄骨アーチの中から、半裸の男性らしきミイラが発見されました。

事の起こりは12月25日のこと。墨田区内の電気工事会社がアーチ内の古い橋灯用の電線改修工事を行っていた際に、鉄板の小さな穴から内部をのぞくと、人間の手足らしき白骨を発見。ただちに警視庁深川署へと届け出ました。

同署で検視を試みたものの、内部は鉄板によってさえぎられており、小さな穴からかろうじて中をのぞくことができるのみ。鉄板を取り外すわけにもいかないため、日を改めて選りすぐりの小柄な署員3名を集めて、タテ50cm、ヨコ40cm程度の小さな穴からアーチ内部へと潜入する作戦を取りました。 

内部へと侵入した3署員が暗闇の中、撮影した写真を確認すると、その正体はなんとミイラ!。すでに風化して黄色くなっており、車道側へと顔を向けて、左手を胸にあて、右ヒザを立てた状態で仰向けになっていたそうです。

何とかミイラを外へと取り出して調べたところ、木綿のパンツをはいていたものの、すでに虫に喰われていてボロボロ。そばには名前の入ったザックがあり、中には水晶の印鑑が入れられていました。

ミイラはただちに警視庁鑑識課へと送られます。鑑定したところ25~30歳ぐらいの男性で死後20年以上が経過したものと断定。少なくとも戦前の36(昭和11)年には中にいたこととなり、付近で多くの死者を出した空襲(44年11月~45年8月)をも乗り越え、ミイラは鉄製アーチの中に隠れ続けていたことになります。

永代橋は1926(大正15)年に完成後、アーチの工事は石川島重工が行い、その後の工事は29(昭和4)年と49(昭和24)年と2回にわたって塗装工事が行われたのみ。

深川署の見解によりますと、架橋工事中に作業員同士が喧嘩となり、そのまま内部へと閉じ込められたものか? 浮浪者が何かのタイミングで内部へと入り込み、そのまま餓死したものと見られています。

 参照 : 昭和31年12月27日付の毎日新聞夕刊、12月28日付の毎日新聞朝刊 

          文 / 高木圭介

 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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