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ニュース 今日は何の日?雑学 2024/01/01

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【今日は何の日?】1月1日=辰年の到来で上野動物園が困る(1952年)/ 雑学ネタ帳

龍(イラスト).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

72年前の1952(昭和27)年。東京・上野動物園では例年、お正月にその年の干支の動物のオリを展示し、来園する子どもたちに干支の動物に親しんでもらう企画を実施していました。前年はウサギ、前々年はトラ、その前はウシといった具合に展示は盛り上がっていたそうです。

ところが、この年は辰年。つまり、地球のどこかから龍を連れてこなければなりません。そもそも架空の生き物である以上、この企画はお手上げです。

こういう場合、タツノオトシゴを入れた水槽を用意してごまかす手などもありますが、勤勉な上野動物園職員は前年暮れから「せめて似たような動物でも」と必死に文献を読み漁っては代替案を探っていたそうな。

結局、龍の代役は見つけられずにギブアップ。今度は玩具研究家として知られる有坂与太郎氏らに協力を仰ぎます。そこで戦後のほんの一時期、おサルの電車の隣にあった映画館「かもしか座」(46~49年)の跡地に、間口六間ほどの場所に張り子の龍や、龍が描かれた絵ダコなど50点を展示するという作戦に切り替えたのです。

ところが。元日、1月2日とも、上野動物園にはそれぞれ約3万人ものお客さんが入場したものの、そのほとんどは龍の展示物には目もくれず、ほぼそのままスルー......。

動物園のスタッフたちは「やっぱり生き物でないとね...」とガックリしていたそうです。

 参照 : 昭和27年1月3日付の朝日新聞朝刊

            文 / 高木圭介

 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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