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ニュース 今日は何の日?雑学 2024/01/07

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【今日は何の日?】1月7日=ウォーカー・ブラザーズの名古屋公演で女子高生が血だらけの熱狂(1968年)/ 雑学ネタ帳

名古屋市公会堂(昭和区).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

56年前の1968(昭和43)年。午後5時55分ごろ、名古屋市公会堂写真=名古屋市昭和区鶴舞)にて開催された「ザ・ウォーカー・ブラザーズ」の公演前、バンドの到着を待っていた女子高生ら約300人が楽屋入口に殺到。もみ合いとなって8人が折り重なるようにして約1.5下の地下1階石段へと転落し、うち7人が頭や足に大ケガを負う事故が起きました。

同時代に人気だったザ・ビートルズなどと比べると、どうしても現在は語られる機会も少ないウォーカー・ブラザーズですが、「ダンス天国」「太陽はもう輝かない」などのヒット曲を持つ大人気の英国産バンドでした。前年(67年)に初来日し、不二家チョコレートのCMなどにも出演。同年5月に解散したのですが、とくに人気の高かった日本公演のためだけに、この年に特別に再結成したのです。

1月2日に大阪、翌3日には日本武道館公演、そしてこの日が名古屋での公演でした。ちなみに日本武道館で公演を行った音楽アーティスト(※クラシック音楽は除く)は、66(昭和41)年6~7月のビートルズに続いて、このウォーカー・ブラザーズこそが2組目となっています。

メンバー(※実の兄弟ではありません)のジョン・ウォーカースコット・ウォーカーゲイリー・ウォーカーの3人が乗用車で名古屋市公会堂に到着すると同時に、楽屋口に約300人の女子高生が、3人に触れようと「キャーッ!」と殺到。高さ1.2m、長さ3mの金網が張られた鉄柵がへし曲がり、8人が1.5m下へと転落。頭を打ち、足をすりむくなど7人が血だらけとなってしまったのです。

駆けつけた救急隊によって、ただちに近くの名大病院へと搬送されることとなりましたが、女子高生らは「公演に遅れるのは嫌!」と搬送を拒否。血だらけのまま押し問答となり、「せめて応急処置だけでも...」と主催者側の説得に折れる形で病院へと運ばれ、それぞれ約1週間から2週間のケガの診断されました。

ところが女子高生たちは、応急処置もそこそこ。手当てが済むと「開演に遅れる~っ!」と、先を争うようにすぐさま会場へとトンボ返り。その有様に応急処置にあたった看護師さんたちもあきれ顔だったそうな...。

当日は混乱が予想されていたため、あらかじめ整理員が30人警官が9人も配置されていましたが、ウォーカー・ブラザーズの会場入りが予定よりも大幅に遅れてしまったことが原因で、さまざまな警備予定が狂い、ファンの殺到を止めることができなかったそうです。

 参照 : 昭和43年1月8日付の毎日新聞朝刊 

   文 / 高木圭介

 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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