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【今日は何の日?】1月15日=作家・有吉佐和子宅におかしな強盗(1965年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
59年前の1965(昭和40)年。夜8時30分ごろ、東京・杉並区堀之内の作家・有吉佐和子さん(当時33歳)宅に、果物ナイフを手にした強盗(?)が姿を現しました。
鳴らされた玄関ベルに、お手伝いさん(50歳)がドアを開けてみると、果物ナイフを手にした男(当時21歳)が玄関前に座り込んでいたのでした。
男は「今、強盗をやろうと、うろついていたが、悪いことを考えた自分が情けなくなった。警察に連絡して引き渡してほしい」と願い出て、手にしたナイフもあっさりとお手伝いさんに手渡してしまいました。
この時、有吉さんは2階にいましたが、玄関の騒ぎを聞いてすぐに110番通報。男はまだ何も取らず、何も脅してもいないため、厳密には「強盗」に当てはまりませんが、すぐに駆けつけた警視庁杉並署の警察官は男を「強盗予備現行犯」なる罪状で逮捕しました。
無職の男は長崎県生まれ。調べによりますと、農家の長男でしたが、農業が嫌で前年(64年)夏に上京。ちょうど東京オリンピック直前で都内はそこかしこで工事ラッシュ。日雇いの仕事が数多くあり、お金にも困りませんでしたが、オリンピックが終了すると仕事にもありつけなくなってしまい、お金に困っていたのでした。
この日になって「強盗でもしよう」と決意し、なんとなく杉並区方面まで来てしまい、これまた何となくお金のありそうな家を捜しているうちに、急にそんな自分が情けなく思えてしまい、捕えてもらおうとベルを鳴らしたのが、有吉さん宅だったようです。
果物ナイフはもともと着替えなどを詰めたボストンバッグに入っていたもの。杉並署での取り調べに対し、男は「有吉さんの家とは知らなかった...」と涙ぐんでいたそうです。
参照 : 昭和40年1月16日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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