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【今日は何の日?】2月11日=米ニューヨークの新MSGが異色のこけら落とし(1968年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
56年前の1968(昭和43)年。1964年10月に起工し、完成が待たれていた米ニューヨークのスポーツ&娯楽の殿堂、新生マジソン・スクエア・ガーデン(MSG)が開業。この日にこけら落としとなるイベントが行われました。
現在もボクシング、プロレス、総合格闘技、NBA、NHLなどの人気スポーツ、人気歌手によるコンサートなどで知られるMSGですが、こけら落としでの目玉は、なんと人気コメディアンとボクシングの元世界ヘビー級王者によるボクシング(もちろんコメディ要素満載のエキシビション)でした。
49戦無敗のまま引退(55年9月)した伝説の元世界ヘビー級王者、ロッキー・マルシアノ(当時44歳)と対峙したのは、日本でも映画『腰抜け二挺拳銃』などでおなじみのコメディアン、ボブ・ホープ(当時64歳)、しかもレフェリーはフランク・シナトラ(当時52歳)という超豪華キャストです。
年長で、しかもコメディアンのホープが、超巨大なグローブ着用という謎のハンデを強いられる中、ゴング。ホープは超巨大グロープをブンブンと振り回してはマルシアノに突進し、まさかの一発KOを狙いましたが、当然のように思うようにはいきません。ホープのガス欠や危険を察知したシナトラがレフェリーストップを告げて試合終了となりました。
失意のまま倒れ込んだホープには、白いタオルならぬ白衣のナース姿に変身した女優、バーバラ・イーデン(当時36歳=『かわいい魔女ジニー』主演で日本でもおなじみ)が登場し、手当てしてくれるなどのファンサービス。その姿に新生MSGに集まったお客さんたちも大盛り上がりだったそうです。
異色のこけら落としで、久々にファンの前に登場したマルシアノは翌年(69年)8月に飛行機事故によって45歳の若さで死去。このエキシビションが伝説の王者にとって、ほぼ「最後の晴れ舞台」となってしまいました。
参照 : 昭和43年2月14日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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