Produce by マイナビ介護職 マイナビ介護職

介護の未来ラボ -根を張って未来へ伸びる-

ニュース 今日は何の日?雑学 2024/02/17

#井の頭線#京王帝都電鉄#今日は何の日?#吉祥寺駅#昭和41年#東京都#武蔵野市#警視庁武蔵野署#車両止め#車掌#運転士#鉄道事故#非常ブレーキ

【今日は何の日?】2月17日=京王井の頭線が吉祥寺駅で暴走の大事故(1966年)/ 雑学ネタ帳

京王井の頭線吉祥寺駅.jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

58年前の1966(昭和41)年。京王帝都電鉄(現・京王電鉄)井の頭線の終着駅である吉祥寺駅で、電車がそのままホームへと乗り上げ乗客3人が重傷を負う大事故が起きました。

夜7時15分ごろ。約150人の乗客を乗せた渋谷発吉祥寺行き電車(4両編成)が、吉祥寺駅ホーム(長さ84m)にさしかかるも、通常は時速15kmで走行するところを、2倍の30kmでホームに入り、ハッと気がついた運転士(27歳)が慌てて非常ブレーキをかけましたが、間に合いませんでした。

電車はホームの壁から7m手前に設置された枕木2本を重ねて渡された第1の車止めを木っ端みじんに破壊し、さらに6mを走って鋼鉄製の高さ1mの車止めをへし曲げ、1両目はその勢いのままホームに前部を乗せるようにして、ようやく止まりました。

この衝撃で1両目の前方にある4つの車輪は50cmほど宙に浮き、井の頭線のシンボルでもあるステンレス製車両の前部もグシャグシャにへこんでしまいました。

2、3、4両目の車両は無傷でしたが、急ブレーキと激突のショックで乗客全員が将棋倒しとなり、3人の女性が頭、手、足などに2~3週間のケガを負い、近くの病院へと搬送されました。もうすぐ終点とあって荷物を片手に降車の準備をしていた乗客がいっせいに倒れるなどの混乱もあった模様です。乗客は車掌(27歳)が2両目の非常コック2か所を開けて、全員がホームへと脱出しました。

警視庁武蔵野署が運転士を業務上過失傷害の疑いで調べたところ、終着駅のホームにさしかかっていたのに、うっかりとしてブレーキをかけるタイミングを逃したためと見ています。

電車がホームに乗り上げるほどの大事故にも関わらず、不幸中の幸いで死者は出ず、大惨事にも発展しなかったのは、吉祥寺駅のラッシュピークである夜7時を過ぎた直後であり、ホームにもほとんど電車待ちの客が立っていなかったことも大きかったようです。

仮に事故が、あと15分ほど早く発生していたら、ホームも車内も人で溢れかえっていたため、大惨事となっていたことでしよう。

 参照 : 昭和41年2月18日付の読売新聞朝刊

    文 / 高木圭介

 

【日本全国電話・メール・WEB相談OK】介護職の無料転職サポートに申し込む

最新コラムなどをいち早くお届け!
公式LINEを友だちに追加する

お役立ち情報を配信中!
X(旧Twitter)公式アカウントをフォローする

介護職向けニュースを日々配信中!
公式Facebookをチェックする

SNSシェア

高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

高木圭介の執筆・監修記事