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【今日は何の日?】2月27日=東大教授がドイツのノーベル賞博士の善意に気がつく(1958年)/ 雑学ネタ帳
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66年前の1958(昭和33)年。この月、カロテノイドと酵素の研究でノーベル化学賞を受賞した(1938年)西ドイツのリヒャルト・クーン博士(当時57歳)が来日。約3週間にわたって東京、名古屋、京都、大阪、広島と各地で講演を行いました。
そんなクーン博士は2月23日夜に帰国。羽田空港に見送りに来た東京大学の石館守三教授(当時57歳=東大の初代薬学部長で薬学者として世界中のハンセン病患者を救ったことでも知られる)に別れしな、1つの紙包みを手渡しました。
石館教授はその紙包みをカバンに入れたまま忘れていましたが、4日後のこの日、ようやく思い出して開封してみたところ、「日本の貧しい子どもたちに」と記された封筒に、3万1,400円の現金が入れられていたのでした。
講演で日本各地を回っていたクーン博士は、日本の子どもたちの生活に強い関心を抱いていました。そして滞在中の"お小遣い"にしようとしていたお金を節約しては貯めており、離日時に石館教授に託したものと判明。
感激した石館教授は、さっそく日赤を通じてクーン博士の温情を生かすことにしたそうです。
参照 : 昭和33年2月28日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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