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ニュース 今日は何の日?雑学 2024/02/27

#カロテノイド#ノーベル化学賞#リヒャルト・クーン博士.日赤#今日は何の日?#東京大学#石館守三#西ドイツ#酵素

【今日は何の日?】2月27日=東大教授がドイツのノーベル賞博士の善意に気がつく(1958年)/ 雑学ネタ帳

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 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

66年前の1958(昭和33)年。この月、カロテノイドと酵素の研究ノーベル化学賞を受賞した(1938年)西ドイツのリヒャルト・クーン博士(当時57歳)が来日。約3週間にわたって東京名古屋京都大阪広島と各地で講演を行いました。

そんなクーン博士は2月23日夜に帰国。羽田空港に見送りに来た東京大学石館守三教授(当時57歳=東大の初代薬学部長で薬学者として世界中のハンセン病患者を救ったことでも知られる)に別れしな、1つの紙包みを手渡しました。

石館教授はその紙包みをカバンに入れたまま忘れていましたが、4日後のこの日、ようやく思い出して開封してみたところ、「日本の貧しい子どもたちに」と記された封筒に、3万1,400円の現金が入れられていたのでした。

講演で日本各地を回っていたクーン博士は、日本の子どもたちの生活に強い関心を抱いていました。そして滞在中の"お小遣い"にしようとしていたお金を節約しては貯めており、離日時に石館教授に託したものと判明。

感激した石館教授は、さっそく日赤を通じてクーン博士の温情を生かすことにしたそうです。

 参照 : 昭和33年2月28日付の毎日新聞朝刊

             文 / 高木圭介

 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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