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ニュース 今日は何の日?雑学 2024/03/04

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【今日は何の日?】3月4日=高野連が金属バットの使用を認める(1974年)/ 雑学ネタ帳

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 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

ちょうど半世紀前の1974(昭和49)年。日本高校野球連盟(高野連=当時、佐伯達夫会長)が午前11時から中沢記念野球会館(大阪市西区)にて開催の常任理事会金属製バット(アルミ合金製)使用を許可することを決定しました。

金属バットは木製バットと比べて打球が速く、飛距離も出るため、野球その物にも変化が出てしまいますが、高野連関係者はその経済性に目をつけ、かねてから導入を検討していました。何よりもまず予算の問題が大きかったのです。

この常任理事会の決定では「米イーストン社製品に限る」の一文が付けられましたが、同社の金属バットは1本6,000円から2万円。折れない金属バットならば1チームで年間3本もあれば済み、仮に1万円のバットを3本揃えても3万円で済みます。

一方、木製バットは当時、1本2,700円から3,500円程度が相場でしたが、材質保護などの理由から接着剤などで硬くしたバットが増えていた時期であり、以前と比べて折れやすいのが悩みのタネでもあったのです。

そのため1シーズンにつき、1選手あたり5本は用意せねばならず、2,700円のバットでも1人頭で1万3,500円也。10人の選手だと、バット代だけでも年間13万円を越えてしまう計算となります。

そんな理由から「木製バットしか使用できないのであれば、野球部を存続できない」と金属バットの公式戦使用認可への訴えが多数、高野連へと寄せられていたのでした。

高野連では ①木製と比べて耐久力がある ②木製は原料不足から値上がりが予想されるので金属製バットは経済的 ③今春の選抜出場チーム30校に調査依頼したところ、28校までの回答のうち、経済性を第一にあげていた――。などの理由から、ついに木製バットと金属バットの併用が認められるに至ったのです。

さっそくシーズンが始まる3月25日からの使用解禁が決定しましたが、3月27日に阪神甲子園球場にて開幕する第46回選抜高校野球大会(春のセンバツ)期間中のみは、「大会開始までの期間が短いのと、まだ各学校に十分出回っていないため」との理由で、木製バットのみの使用が通達されています。

 参照 : 昭和49年3月5日付の毎日新聞朝刊

       文 / 高木圭介

 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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