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【今日は何の日?】3月5日=帰国を前に小野田寛郎さんへの軍人恩給支給が決まる(1974年)/ 雑学ネタ帳
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ちょうど半世紀前の1974(昭和49)年。終戦から29年、日本国内はフィリピン・ルバング島のジャングルで発見された元帝国陸軍少尉・小野田寛郎さん(当時51歳)の話題で騒然としていました。
この日、厚生省(現・厚生労働省)では小野田さん帰国後の受け入れ体制の検討をめぐりてんやわんや。帝国陸軍は終戦から7か月後の46年3月、GHQ政策により解散していたものの、同省では小野田さんがこの時まで軍隊に在籍し続けていたと設定し、軍人恩給の支給を決定。同省がはじき出した小野田さん帰国後の恩給額は年間17万7,041円。少尉としては、それまでの最高額となりました。
小野田さんの帝国陸軍入隊は42(昭和17)年12月。終戦後もルバング島で軍事任務を継続していた小野田さんが3月中に帰国するとして、31年間も軍隊に在籍していたこととなります。
同省ではこの「31年間」を基準に恩給額を計算。規定によると恩給は55歳にならなければ全額支給とはならず、50~55歳までは総額の一部が支給される仕組みです。22(大正11)年3月生まれの小野田さんは、この時点で51歳。全額支給となるのは77(昭和52)年3月からのこととなり、その額は25万2,915円。さらに70歳以上となると28万6,389円となるのだとか。
こんな支給額までもが騒がれる中、小野田さんは現地入りした元上官である谷口義美さん(元少佐)の任務解除命令を受けて3月9日に投降。3月12日に日本航空の特別機で29年ぶりに日本の土を踏んだのでした。
参照 : 昭和49年3月5日付の毎日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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