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【今日は何の日?】4月1日=悲願89年!三陸鉄道が発進(1984年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
ちょうど40年前の1984(昭和59)年。東北の景勝、岩手県の三陸沿岸を南北に結ぶ三陸鉄道(本社・盛岡市)が早朝5時56分、久慈駅を発車した一番列車とともにスタートしました。
この三陸鉄道は北リアス線(久慈~宮古間の71km)と南リアス線(釜石~盛間の36.6km)の総延長107.6kmで、この間の宮古~釜石間(55.4km)を国鉄の山田線を挟みつつ直結するものでした。
三陸沿岸を鉄道で結ぶ計画は古く、1896(明治29)年にまとめられた「三陸縦貫鉄道」の敷設構想が始まり。この鉄道の開通は沿線住民にとっても明治・大正・昭和と3つの時代をまたぐ89年にもわたる悲願だったのです。
72(昭和47)年から75年にかけて、国鉄の久慈、宮古、盛の3線が細切れ状態で開通しましたが、国鉄再建論議の中で未開通部分を残したまま工事は中断。81(昭和56)年6月には3線ともに赤字路線として、第一次廃止対象となっていたのでした。
そのため岩手県と沿線の市町村が中心となり、全国トップを切って第三セクター方式による運営を決定。81(昭和56)年11月には出資金3億円で三陸鉄道会社を設立。社長には中村直・岩手県知事が就任しています。83(昭和58)年末には鉄道公団が未開通部分を完成させ、ようやくこの日、悲願の開通に至ったのでした。
参照 : 昭和59年4月2日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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