Produce by マイナビ介護職 マイナビ介護職

介護の未来ラボ -根を張って未来へ伸びる-

ニュース 今日は何の日?雑学 2024/04/08

#NHK#サトウハチロー#ハモンドオルガン#ラジオドラマ#今日は何の日?#北沢彪#古関裕而#君の名は#徳川夢声#数寄屋橋#昭和29年#真知子巻き#花まつり#菊田一夫#銭湯#阿里道子

【今日は何の日?】4月8日=連続放送劇「君の名は」が最終回(1954年)/ 雑学ネタ帳

04月08日(君の名は).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

ちょうど70年前の1954(昭和29)年。大人気となり、NHKラジオ第1で約2年間放送(全92回)が続き、大人気だった連続放送劇『君の名は』がこの日、最終回を迎えました。

放送は毎週木曜夜8時30分からの30分間。毎週、この時間帯には「銭湯の女湯から人が消える」という伝説が残され、当時の聴取率調査でも関東地区で59.0%と驚異の数字が残されています。

数々の人気作品を残した劇作家・菊田一夫さんの代表作。お話は5月24日の空襲の夜、たまたま出会った氏家真知子(演・阿里道子さん)と後宮春樹(演・北沢彪さん)が戦火の中、逃げ惑いつつ銀座の数寄屋橋へとたどり着き、そこで半年後(11月24日)にお互いに生きていたら再会しようと誓い合うも、終戦後の混乱の中、幾度となくスレ違いが続くというドラマです。

現在も吊り橋効果によって生まれる恋愛や、携帯電話やSNSが普及した現代では成立しないドラマの代表格として例に挙げられる名作です。副産物として映画版で真知子を演じた岸恵子さんのストールの巻き方が「真知子巻き」として女性に大流行したり、数寄屋橋が東京の観光名所となりました。

番組冒頭で流れる「忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」のナレーション(※放送時期によって内容は変化しています)もおなじみに。

ついに迎えた最終回は花まつりの特集番組として1時間スペシャル版に。普段は生放送が基本で、BGMも作曲者である古関裕而さんがスタジオにハモンドオルガンを持ち込み、即興で生演奏していましたが、この日は前日に収録された録音放送でした。

真知子の死がに匂わされ、聴取者がハラハラドキドキする中、ハッピーエンドにて幕。ドラマパート終了後は詩人のサトウハチローさんが、作者である菊田一夫さんに捧げた詩を徳川夢声さんが朗読するという趣向でした。

録音放送だったため、放送当日には出演者一同が菊田一夫さんの自宅に集結し、最終回の放送を聴きつつ思い出話に花を咲かせたそうです。一同「とにかく疲れ果てました」という感想だったそうな。 
 
 参照 昭和29年4月8日、4月9日の毎日新聞朝刊

        文 / 高木圭介


 

 

【日本全国電話・メール・WEB相談OK】介護職の無料転職サポートに申し込む

最新コラムなどをいち早くお届け!
公式LINEを友だちに追加する

お役立ち情報を配信中!
X(旧Twitter)公式アカウントをフォローする

介護職向けニュースを日々配信中!
公式Facebookをチェックする

SNSシェア

高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

高木圭介の執筆・監修記事