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【今日は何の日?】4月26日=借金のカタに保護猛獣など11頭が射殺・長野(1984年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
ちょうど40年前の1984(昭和59)年。長野県北安曇郡小谷村の姫川温泉にあった民営動物園「姫川猛獣パーク」で飼育されていたシベリアトラ(アムールトラ=写真)やマレーグマなど絶滅危機にある猛獣11頭が借金の肩代わりに猟銃で撃ち殺され、新潟・糸魚川市に運び込まれた後、はく製や毛皮として売り飛ばされていたことが判明しました。
この猛獣パークは客足が落ち込む姫川温泉に観光客を取り戻すべく誘致されたものでした。しかし新潟と長野の県境近くの豪雪地帯という悪条件もあり、客足は落ち込むばかり...。83年からは降雪期の到来とともに休園状態となっていました。
同パークの経営者男性(40歳)が猛獣パーク建設時に28人の業者に工事を依頼したものの、工事費など約2,300万円が支払えませんでした。このため新潟県糸魚川市などの債権者が、暴力団準構成員を取り立ての代理人に委任していたのです。
その後も経営者男性が返済しないため、83年11月に「同月末までに返済しない場合、猛獣12頭と鳥類6羽を引き渡す」との念書を代理人と取り交わしていたのでした。
大町署の調べによりますと、マレーグマ4頭を含むクマ6頭、シベリアトラ2頭を含むトラ4頭ヒョウ1頭ら猛獣を撃ち殺したのは借金の取り立てを頼まれた富山市内の暴力団準構成員の中の狩猟免許を持っていた1人(34歳)。マレーグマとシベリアトラは、いずれも絶滅の危機にあるとしてワシントン条約で輸出入が規制されているモノです。またハクビシン1頭はオリごと、鳥類6羽は生きたまま持ち去られたのでした。
猛獣パーク運営の狂いから始まり、そのシワ寄せのため動物たちがむごい殺され方をした衝撃の事実に、地元の人たちも驚きと怒りを隠せない様子だったそうです。
参照 : 昭和59年4月27日付の朝日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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