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【今日は何の日?】5月3日=NHKが文鳥を主演にした異色ドラマを放送(1961年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
63年前の1961(昭和36)年。テレビ放送の黎明期、NHKが午前11時30分から憲法記念日の特別番組として文鳥を主人公とした異色の30分ドラマ『文鳥ピッポの冒険』を放送しました。
こうした動物を主人公とした児童向けドラマは、まだ国産のTVアニメ制作が困難だった時代、主にぬいぐるみ劇や人形劇で制作されるのが通常でした。驚くべきことに、このドラマは本物の文鳥やスズメを俳優として使い、そこに音楽や吹き替えをあてる方式で制作されたのです。いわばアニメーションではないディズニー映画の日本版を目指した実験作だったのです。
原作は川田潤さん、脚色は本田重光さん、音楽は宇野誠一郎さん、演出は勝田光俊さんが担当。ナレーションは久米明さんで、ピッポをはじめ文鳥やスズメたちの吹き替えは里見京子さん、友部光子さん、若山弦蔵さんらが演じました。
物語は鳥かごの外の世界に憧れて飛び出した文鳥・ピッポが、空気銃に撃たれてしまった母親スズメの代わりに5匹のヒナを育ててあげたり、フクロウやシジュウカラとも交流するといったファンタジーに満ち溢れた内容です。
当然ながら、撮影は困難を極め、国内ではほぼペットとして飼育されている文鳥を自然に馴染ませるのに苦労したり、一方では人になつくスズメを必死に探し出してきては演技指導しつつも、いざ撮影となった時点で逃げられたりなど四苦八苦。
ピッポと母スズメが一緒に眠るシーンの撮影では、外気にすっかり神経が高ぶり、眠らなくなってしまったピッポに、分量を気にしつつ睡眠薬を飲ませて眠らしたりしたそうです。
約半月にわたる撮影はすべてロケ。東京・府中市の鳩林荘(きゅうりんそう)や石神井公園(練馬区)などに文鳥やスズメを連れて行きつつの悪戦苦闘の日々だったそうです。
参照 : 昭和36年5月3日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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