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【今日は何の日?】5月8日=工事現場でおなじみ「オジギビト」が初お目見え(1964年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
ちょうど60年前の1964(昭和39)年。この日の午後、東京・数寄屋橋の大成建設の工事現場にて、通行人に向けて頭を下げているイラストが描かれた珍しい危険防止看板がお目見えし、通行人たちの目を引きました。
それまで工事現場における注意喚起の看板は「危ない!」「立入禁止!」「近寄るな!」などと居丈高にして、どこか高圧的な文言が主流でした。そこに登場したのが、このソフトな看板だったのです。
それは1.2m四方の草色の板にヘルメットを被った坊やのイラストが通行人に向けて頭を下げつつ「まことにすみません‼ ご迷惑をおかけいたします 工事中しばらくの間 お許し下さい」と、低姿勢にしてソフトな口調の文言が記されていたのです。
東京オリンピック開幕を5か月後に控え、この時期の都内は工事ラッシュ。とかく殺伐となりがちな工事現場周辺のムードに、イライラする江戸っ子の神経を少しでも和らげるという目的で考案されたものでした。大成建設では「好評なら、都内の工事現場に順次取りつけたい」とコメント。以降、各建設会社がこのタイプの看板を採用するに至り、現在ではすっかりスタンダードとなっています。
80年代中盤までは「安全坊や」などと呼ばれることが多かったのですが、漫画家のとり・みきさん(『るんるんカンパニー』や『クルクルくりん』など人気作でおなじみ)が平凡パンチ誌上にて連載していた漫画エッセイ『愛のさかあがり』にて、この種の看板を「オジギビト」と命名。以降は一気にこの名称が浸透し、現在へと至っています。
参照 : 昭和39年5月9日付の朝日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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