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ニュース 今日は何の日?雑学 2024/05/08

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【今日は何の日?】5月8日=工事現場でおなじみ「オジギビト」が初お目見え(1964年)/ 雑学ネタ帳

05月08日(オジギビト).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

ちょうど60年前の1964(昭和39)年。この日の午後、東京・数寄屋橋大成建設の工事現場にて、通行人に向けて頭を下げているイラストが描かれた珍しい危険防止看板がお目見えし、通行人たちの目を引きました。

それまで工事現場における注意喚起の看板は「危ない!」「立入禁止!」「近寄るな!」などと居丈高にして、どこか高圧的な文言が主流でした。そこに登場したのが、このソフトな看板だったのです。

それは1.2m四方の草色の板にヘルメットを被った坊やのイラストが通行人に向けて頭を下げつつ「まことにすみません‼ ご迷惑をおかけいたします 工事中しばらくの間 お許し下さい」と、低姿勢にしてソフトな口調の文言が記されていたのです。

東京オリンピック開幕を5か月後に控え、この時期の都内は工事ラッシュ。とかく殺伐となりがちな工事現場周辺のムードに、イライラする江戸っ子の神経を少しでも和らげるという目的で考案されたものでした。大成建設では「好評なら、都内の工事現場に順次取りつけたい」とコメント。以降、各建設会社がこのタイプの看板を採用するに至り、現在ではすっかりスタンダードとなっています。

80年代中盤までは「安全坊や」などと呼ばれることが多かったのですが、漫画家のとり・みきさん(『るんるんカンパニー』や『クルクルくりん』など人気作でおなじみ)が平凡パンチ誌上にて連載していた漫画エッセイ『愛のさかあがり』にて、この種の看板を「オジギビト」と命名。以降は一気にこの名称が浸透し、現在へと至っています。

 参照 : 昭和39年5月9日付の朝日新聞朝刊 

         文 / 高木圭介

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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