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【今日は何の日?】5月13日=男と女がテニスで「世紀の対決」(1973年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
51年前の1973(昭和48)年。男と女のテニストップ対決として全米、いや全世界の注目を集める中、元ウィンブルドン王者のボビー・リッグス(当時55歳)と、当時の当代一と謳われたマーガレット・コート夫人(当時30歳)の対戦が、米カリフォルニア州サンディエゴのカントリーコートで行われました。
事の発端はグランドスラムを達成し、この年に入ってもバージニア・スリムサーキットで92試合を消化し、敗れたのはわずかに3試合と、すでに女子トップの貫禄を示していたコート夫人が「男性プレイヤーと比べて、女性プレーヤーの賞金が安すぎる」と文句を言ったことでした。
この発言に対して、リッグスが「ならば男女の違いを見せつけ、思い知らせてやる」とばかりに"果たし合い"を提案。コート夫人もこれを受けて立つという展開となり、男女の遺恨対決が実現に至ったのです。
ブルーのシャツに白い半ズボンで登場したリッグスは「母の日」にちなんで、試合に先立ちバラの花束をコート夫人に捧げます。かたやコート夫人は襟に自分の名前が刺繍されたスーツ姿で登場。
気合充分のコート夫人でしたが、身上とするネットプレーが思うに任せず、ベースラインに立ったまま...。後陣深くコート夫人のバックを攻め立てるリッグスのペースに巻き込まれたまま、6-2、6-1と、わずか50分で勝負あり。男のリッグスが勝利したのでした。
これにてリッグスは自ら賭けた5,000ドル×2、コロンビア放送からの賞金7,500ドルと計1万7500ドル(約450万円)を獲得。敗れたコート夫人はコロンビア放送からの2,500ドルのみの獲得に終わりました。
男の力を見せつけ意気揚々のリッグスは早くも次回「父の日」の再試合を訴え、コート夫人が「もう、やりたくない」と意気消沈していると、「今度はキング夫人(ビリー・ジーン・キング)だ!」と高らかに次なる標的を名指しで表明したのでした。
参照 : 昭和48年5月15日付の朝日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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