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【今日は何の日?】5月29日=「R指定」第1号映画が劇場公開される(1976年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
48年前の1976(昭和51)年。映倫(髙橋誠一郎委員長)が4月から新たに制定した「R指定」の第1号映画『任侠外伝 玄界灘』がこの日から劇場公開されました。
それまで、映倫の指定は「一般映画」と「成人映画」の2種類のみ。それが4月からは「一般映画・制限付(R)」が制定され3段階時代に入ったのです。ちなみにRとは「RESTIRICT(制限する)」の略です。
この『任侠外伝 玄界灘』は、さる5月4日に84歳で死去した唐十郎さん(当時36歳)が初めて映画監督を務めた作品。玄界灘に巣食うヤクザを主人公に、ヤクザ同士の抗争と屈折した性との葛藤が描かれています。
唐プロダクションとATGの提携により制作され、脚本は唐さんと石堂淑朗さんの共同執筆。主演は本物の元暴力団(安藤組)組長から俳優へと転身した安藤昇さんで、その他にも当時、唐さんの夫人だった李礼仙さん、小松方正さん、根津甚八さん、宍戸錠さんなど、一癖も二癖もあるアウトローの香り漂う個性派俳優陣が出演。早くも本物の短銃をロケに使ったことで大問題となり、第1号のR指定作品となったのでした。
まだ「R指定」という単語は一般に浸透していなかったため、公開時の広告に「R指定」の文字は見当たらず、「一般映画・制限付き」と記され、「中学生以下の方は成人保護者同伴に限ります」の一文が付け加えられました。
「唐十郎が混迷の映画界に叩きつける 華麗なる悪のメッセージ!」のコピーとともに公開を迎え、初日には川崎駅ビル文化、日劇文化、新宿ビレッジ2など各映画館で、唐監督をはじめ、安藤昇さん、李礼仙さん、根津甚八さんが舞台挨拶を行っています。
参照 : 昭和51年5月18日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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