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ニュース 今日は何の日?雑学 2024/06/08

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【今日は何の日?】6月8日=国内プロ野球で「乱数表」の使用が禁止される(1983年)/ 雑学ネタ帳

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 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

41年前の1983(昭和58)年。プロ野球のセ・パ両リーグでこの日の公式戦より「乱数表」の使用が全面的に禁止されました。

乱数表とは投手と捕手の間で、球種のサインを確認する際に用いられていたタテヨコで4~5マス程度の表に、ランダムに数字が記されているといったモノ。投球前に捕手の指の数で記されるサインを、その乱数表にて球種を確認して投げるために使用されていました。

投手は主にグローブの表側に、その日に決めた乱数表を貼り付け、捕手は手首の内側などに貼りつけて使用していたのでした。当時の投手用グローブには乱数表を貼りつけるためのマジックテープが縫いつけられていたものです。

もともと乱数表は各球団によるサイン盗みのスパイ行為が横行したことにより、その日によって細かく変える必要のあるサインを覚えることなく、しかも忘れずに、また球種のミスがないように発明されたモノでした。

しかし、バッテリー間のサイン確認が長時間試合の元凶と指摘され、コミッショナーからの全廃勧告、連盟会長の不使用宣言へとつながり、セ・リーグは6月3日、パ・リーグも6月7日に使用禁止を申し入れることとなったのです。

申し合わせは ①6月8日より乱数表を使用しない球場内にサイン解読用の機器を置かないダッグアウト内、その付近にテレビを置かない違反があれば連盟会長は制裁を科す――の4点。その他にも課題とされていた試合のスピードアップに関して「打者はボックス内でサインを見る」「監督はマウンドへ駆け足で往復する」など、20数項目の励行事項が決められました。 

この日に行われたセ・リーグの巨人vsヤクルト(神宮)、阪神vs広島(岡山)、パ・リーグの阪急vsロッテ(川崎)の3試合の試合前、審判団から各球団の監督に改めて連盟通達の説明が行われました。

巨人vsヤクルトでは、このシーズンに行われた8試合の平均試合時間が3時間20分だったのに対して2時間55分まで短縮。この対戦でシーズン最短時間を記録し、阪神vs広島も2時間55分に収まり、審判団にも好評だったそうです。

一方、パ・リーグの阪急vsロッテは、もともと乱数表を使用していなかったロッテと、すでに5月25日から使用を自主的に止めていた阪急の対戦とあり、3時間27分とあまり変化はなかったようです。

 参照 : 昭和58年6月4日付、6月8日付、6月9日付の読売新聞朝刊

         文 / 高木圭介

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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