#3ばか大将#The Three Stooges#カーリー#ハニー・ナイツ#モー#ラリー#今日は何の日?#和久井節緒#日本テレビ#昭和38年(1963年)の出来事#森永製菓#江幡高志#益田喜頓#目つぶし#短編映画#藤岡琢也
【今日は何の日?】6月9日=米国産コメディ『3ばか大将』が放送スタート(1963年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
61年前の1963(昭和38)年。夜7時30分から、日本国内のコントやコメデイ番組に多大な影響を与えた米国産コメディ『3ばか大将』の放送が日本テレビでスタート。提供は森永製菓でした。
米国での原題は『The Three Stooges』。これはテレビ用に作られた番組ではなく、もともと戦前期の1930年代より劇場の短編映画で人気だったシリーズをテレビ放送用に再編集したものです。米国内でも何度となく再放送が繰り返されており、その知名度や数々のギャグの浸透度の高さは驚くほどです。
とくに「3ばか~」の短編映画は、映画がまだサイレントだった時代から始まっているため、サイレント時代ならではのドタバタ、映画に音声が入るようになった時代に使われ始めた擬音などのギャグも多用されており、コントやコメディの進化の教科書のようでもあります。そのため、その後の日本国内のコントやコメディ番組にも大きな影響を与えることとなります。
主演の「3ばか」は、リーダーを自称するモー(おカッパ頭でいつも不機嫌、空威張り)、実質的な主人公であるカーリー(徹底したバカ、デブで坊主頭、石頭)、そしてラリー(2人の間でいつもオロオロ、良くいえば音楽室に飾られたメンデルスゾーン肖像画、悪く言えば実験に失敗した博士のような髪型)でした。
何しろ古い映像の再編集であるため、本国でのメンバーは何度も入れ替わっており、番組ではデブのカーリー役がカーリー・ハワードさんとジョー・デリータさんが混在していたりします。この番組が日本で人気となった頃、カーリー・ハワードさん(52年に死去)はすでに、この世にいませんでした。
初期の吹き替えはモーが藤岡琢也さん(サッポロ一番みそラーメンのCMや、渡鬼の初代・岡倉大吉役でおなじみ)、ラリーが江幡高志さん(映画やドラマで数々の小悪党役でおなじみ)、カーリーが和久井節緒さん(おそ松くんのデカパン役でおなじみ)でした。
当時は数々の米国産ドラマがゴールデンタイムで放送されている時代でしたが、ことコメディ番組に関しては国民性や風土、宗教観などによって笑いのツボが著しく異ってしまうため、輸入にも慎重な姿勢が取られていました。しかし『3ばか大将』が老若男女とあらゆる層を笑わせ、人気を得ることに成功。大きなエポックメイキングとなりました。
余談となりますが、おカッパ頭のモーが劇中でよく披露していたのが、人差し指と中指を軽く広げて相手の目を突く、いわゆる「目つぶし」でした。教育的にも非常によろしくはないのですが、この目つぶし攻撃を日本国内に広めたのは、プロレス中継でも格闘系マンガでもなく、この『3ばか大将』いう説もあります。
今でも、益田喜頓さんとハニー・ナイツが「♪ ウヒハー、ヘンチョコリンのヘンチョコリンのドンピカドン~」と歌っていた日本語版主題歌が脳にこびりついている人も多いことでしょう。
参照 : 昭和38年6月9日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
SNSシェア
介護のみらいラボ編集部コメント
高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。