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【今日は何の日?】6月10日=77個の気球を使って淡路島へと送電線敷設(1961年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
63年前の1961(昭和36)年。荒々しい渦潮で知られる鳴門海峡をひとまたぎして、四国と淡路島(兵庫県)を空中で結ぶ関西電力の送電線架設工事が、世界でも珍しい「気球工法」で行われました。
この工法は、まず淡路島側の門崎鉄塔(高さ114.5m)の下から直径9mmのメッセンジャーワイヤー(重さ約0.5トン)に、約20mおきに気球(直径2.7m、浮力7.5kg)をつけて空中へと浮かせ、その先端を引き船が引っ張り、渦潮の上空を紅白、黄色、ピンクと計77個の気球を漂わせて行う珍しい方法です。
風速が5m以上となると作業その物ができなくなりますが、この日は北西4mの風で絶好の工事日和とあり、午前11時30分の緩流時(南流れ4ノット)に工事がスタート。
滑り出しこそ順調でしたが、途中からやや風が強まり、引き船は速度をぐっと落として、予定よりも約1時間遅れた午後1時20分に無事、四国側の鳴門孫崎鉄塔へとワイヤーを渡すことに成功しました。
工事は6月28日までに35.2mmの送電線を、7月には4本(総重量48トン)を架設する予定。9月1日からは6万ボルト、3万キロワットの送電が始まることになりました。将来的には幹線をさらに拡大して、15万キロワットの電力を四国から関西地方へと送り込む計画です。
それまで慢性的な電力不足に悩まされ、夕方の電力使用ピーク時には蛍光灯がつかなくなったり、テレビが映らなくなってしまうことも多かった淡路島でしたが、この空中送電線の開通により、その電力事情は大きく好転しました。
現在、両地点を結んでいる大鳴門橋(写真)の開通は24年も先(85年)のこととなります。
参照 : 昭和36年6月10日付の読売新聞夕刊
文 / 高木圭介
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