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ニュース 今日は何の日?雑学 2024/06/10

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【今日は何の日?】6月10日=77個の気球を使って淡路島へと送電線敷設(1961年)/ 雑学ネタ帳

06月10日(鳴門の渦潮).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

63年前の1961(昭和36)年。荒々しい渦潮で知られる鳴門海峡をひとまたぎして、四国淡路島(兵庫県)を空中で結ぶ関西電力の送電線架設工事が、世界でも珍しい「気球工法」で行われました。

この工法は、まず淡路島側の門崎鉄塔(高さ114.5m)の下から直径9mmのメッセンジャーワイヤー(重さ約0.5トン)に、約20mおきに気球(直径2.7m、浮力7.5kg)をつけて空中へと浮かせ、その先端を引き船が引っ張り、渦潮の上空を紅白黄色ピンク計77個の気球を漂わせて行う珍しい方法です。

風速が5m以上となると作業その物ができなくなりますが、この日は北西4mの風で絶好の工事日和とあり、午前11時30分の緩流時(南流れ4ノット)に工事がスタート。

滑り出しこそ順調でしたが、途中からやや風が強まり、引き船は速度をぐっと落として、予定よりも約1時間遅れた午後1時20分に無事、四国側の鳴門孫崎鉄塔へとワイヤーを渡すことに成功しました。

工事は6月28日までに35.2mmの送電線を、7月には4本(総重量48トン)を架設する予定。9月1日からは6万ボルト、3万キロワットの送電が始まることになりました。将来的には幹線をさらに拡大して、15万キロワットの電力を四国から関西地方へと送り込む計画です。

それまで慢性的な電力不足に悩まされ、夕方の電力使用ピーク時には蛍光灯がつかなくなったりテレビが映らなくなってしまうことも多かった淡路島でしたが、この空中送電線の開通により、その電力事情は大きく好転しました。

現在、両地点を結んでいる大鳴門橋写真)の開通は24年も先(85年)のこととなります。

 参照 : 昭和36年6月10日付の読売新聞夕刊 

          文 / 高木圭介

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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