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【今日は何の日?】6月17日=常磐線危機一髪!勇敢な5人が電車脱線事故を阻止・松戸(1977年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
47年前の1977(昭和52)年。午後2時40分ごろ、国鉄(現・JR東日本)常磐線の北松戸~松戸間(松戸市上本郷)を時速80kmで走行中だった取手発上野行の快速電車に向かい、線路沿いにある雪印乳業千葉工場のトタン塀によじ登った5人の男たちが手を振りつつ「止まれ!」と叫んでいるのを運転士(34歳)が発見。電車を急停止させました。
運転士が電車を降りて調べたところ、進行左側の幅6cmのレールが長さ10cm、深さ8cmほどにわたり、えぐり取られたように欠けていたのです。このため国鉄では直ちに上下線を一時ストップ。レールの取り替え作業を行い、午後4時20分ごろに復旧。この騒ぎにより同線では快速電車上下16本を運休とし、水戸発上野行の急行ときわ5号が1時間20分ほど遅延するなど、約3万人の足が乱れました。
東京北鉄道管理局の調べによりますと、手を振って電車をストップさせたのは、雪印乳業千葉工場に勤務する男性(33歳)ら5人。午後2時30分ごろ、工場の敷地内で作業中、電車が通過した際に「ガタン」と不自然に大きな音がしたため、塀を登って線路を確認したところ、レールが欠損しているのを発見。
ただちに近隣の北松戸駅に電話で知らせましたが、間もなく快速電車が近づく音がしたため、仲間に呼びかけ、集まった5人でトタン塀をよじ登り、異常事態であることを運転士に気がつかせて電車を止めたのだそうです。たった1人が塀の上に立っていただけでは、線路内に侵入でもしない限り、運転士がスルーしていた可能性もありました。
東京北鉄道管理局では、咄嗟の判断で、あわや脱線事故も起きかねない危機を救った5人を局長表彰することにしました。
参照 : 昭和52年6月18日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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