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【今日は何の日?】6月24日=亡き祖父の遺志を受け継ぐ、14歳のちょんまげ少年が断髪式・佐世保(1965年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
59年前の1965(昭和40)年。長崎・北松浦郡(現・佐世保市)世知原町(せちばるちょう)に暮らす中学3年生、14歳少年がこの日の朝、異例の断髪式を行いました。
少年は3歳の時から、ちょんまげ姿で過ごし、学校に入ってからも金銀の水引きでマゲを整えて通学していたのです。
というのも、1920(大正9)年に87歳で亡くなった少年の祖父は1871(明治4)年、明治新政府から出された断髪令(散髪脱刀令)に反発し、亡くなるまでちょんまげを貫き通した人物だったのです。祖父の遺志を受け継いだ少年も、物心ついた頃より、ちょんまげを貫いていたのでした。
断髪式には町長、少年が通う世知原町立世知原中学の校長先生をはじめ多数の人が出席。紋付き袴姿で神妙な神妙な面持ちの少年のマゲに、出席者全員でハサミを入れたのでした。
この12年間、毎朝、少年の髪の手入れをしてきた父親(56歳=会社員)は「マゲはもはや昔の遺物。来年からは高校へ進学するので~」と、10年以上も親しんできたマゲに別れを告げた息子を激励。
当時の中学生のスタンダードである「イガグリ頭」へと生まれ変わった少年は「今日は元服式と同じ。生まれかわったつもりで勉強します」と誓っていたそうです。
断髪令から94年目の出来事でした。
参照 : 昭和40年6月25日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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